院長の「なんていうか」日誌

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イーハトーブ農学校の賢治先生


イーハトーブ農学校の賢治先生』は
童話作家宮沢賢治について描かれた、
魚戸おさむ先生の作品である。
正直、「マンガを読んだと」言うより
小説や伝記を読んだ感触だ。


宮沢賢治・・・
知っているようでまるで知らない。
三宅は長らく小説家だと思っていた。
故郷の岩手県で4年4ヶ月の間、
農学校の教師をしていた事など
この本を読んではじめて知った。


話は農学校に赴任して来た時から始まる。
教諭として賢治は
真面目で温厚。
学生や農家の人々に
真摯に接してゆく様を
この本は丁寧に描いている。


宮沢賢治が教師をしている間に
妹のトシが逝去し、
後々の作品に影響を成した様や、
郷土を愛し農民や後進の為に
精を尽くす姿が描かれているのと同時に、
確固たる賢治の信念が
話が進むにつれて
力強く表現されている。


彼のように強く生きられるか、
自分を振り返ると
あまりにも違い過ぎて愕然となる。


読み終わった後に、
有名な宮沢賢治の詩が
どうして生まれたのかが
よく分かった。
よく分かって、
あらためて感動するに至る。
なんて味わい深いことか。


 

雨ニモマケズ
風ニモマケズ・・・・・




イーハトーブ農学校の賢治先生 (ビッグコミックススペシャル)

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