院長の「なんていうか」日誌

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指輪物語


どこの歯学部でも
同じかどうか知らないが、
歯学生が銀歯を作る練習を
延々としていると、
いつしか指輪を作るやつが現れる。
たいがい男だ。


理由は明白で
彼女に『お手製』を
贈るためである。


かく言う、みやけゆうも
指輪の制作には
熱心であった。
彼女が居たのではなくて
その制作方法を考究するのが
面白かったからである。




簡単なものから
14金、プラチナ、パラジウムという
金属3種類の『3連リング』まで
数種類を制作した。
制作にあたって指輪の研磨には
ことさら時間をかけた。
美しく磨かれた指輪は
魅惑の輝きを放つ。



誠に不謹慎な話であるが、
指輪制作の結果として
銀歯を作る科目の
担当講師から
「研磨が上手いな」と
お墨付きまで戴いた程である。



いまでも指輪の広告を見るたびに
しげしげとデザインや
研磨の具合を眺めてしまうのだった。




あの時作った指輪達は
その後何故か行方不明である。