ハナちゃんは
みやけゆう歯科医院の周囲に住んでいる
若いハシボソガラスである。
三宅を知っているようだが、
あまり警戒していない。
警戒する時があるとすれば、
望遠レンズを抱えた
三宅がハナちゃんの写真を
撮ろうとした時である。
カラスはスズメと違って
左右の足を交互に出して
歩くことができる。
スズメはピョンピョン跳ねるだけで
カラスのようには歩けない。
屋根の上で優雅に闊歩するハナちゃんは
距離があるので
三宅の望遠カメラを
気にせずに撮らせてくれた。
結構呑気なヤツだと思う。