院長の「なんていうか」日誌

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モンスターズ・ユニバーシティ(2013年 アメリカ)※ネタバレ注意


3年前に「トイ・ストーリー3」が公開された際、
すでに『モンスターズ・インク』の続編が制作される事が
Pixerから発表されていた。
それが『モンスターズ・ユニバーシティ』である。


一応、続編ではなく[1作目以前の話]という形で、
主人公のマイクとサリーの出会いを描いている。


           ◆


マイク・ワゾウスキーは幼い頃から
モンスターズ社で働く『怖がらせ屋』になることを夢見ており、
大学に進学して憧れの[怖がらせ学科]に入学する。


同じ学部の学生[ジェームス・P・サリバン]は
鼻持ちならない自信家であり
好き勝手なキャンパスライフを送るが、
やがてマイクとライバルになる。


ひょんな事からマイクとサリーは
[怖がらせ学科]を辞めさせられてしまう。
学科に復帰するため「最恐の怖がらせ屋」大会に参加する2人だったが、
チームメイトはどうみても『怖くない』モンスター達であり、
復帰は絶望的に思うサリーであった。
マイクとサリーの運命やいかに・・・。


           ◆


最近のピクサーは2作目、3作目ものが多い。
続編モノはディズニーの常套であり、
ピクサーよお前もか』と
観るたびに心配なるのであった。




しかし今作はその心配を払拭して
よく出来た作品に仕上がっていると個人的に思う。
脚本はよく練られているし、
なによりCGの進化は凄まじく、
劇中に何度も『着ぐるみ』が演じているのではないか?と
思えるほど自然な配光であり
「CGここに極まれり」と行った感である。


もちろん前作を意識して
観る人に「にやり」とさせるサービスも満点。
こっそり[ジブリネタ]があったりするのにも驚かされる。




話の結末には少々意外なところ。
良い意味で三宅の期待を裏切ってくれるものであった。
話の流れ上、ごく自然な感じだ。
前作ほど泣けたりはしないのだが、
見終わった後にじわじわと感動する良作である。



映画館で観る事をオススメしたい。