「おう、三宅ぇ」
札幌での研修会の後に
講師の先生方との懇親会に参加するため地下鉄で移動して
すすきの近くの繁華街をを歩いていたが、
さあ、懇親会の会場がわからない。
近くまで来ていることに違いはない。
そう思いながらビルを見上げキョロキョロしていたら、
不意に声をかけられたのだ。
「おう、三宅ぇ」
業者の方か同じ研修会の参加者か。
そうイメージしながら振り返って三宅は仰天した。
なんと大学の同級生Yが立っているのである。
彼とは大学時代に相当に仲良くしてもらったが、
最近では年賀状の付き合いで
実際に会ったのは10年以上前であった。
「会場に来たんだけれど誰もいなくって・・・」
さてYは何を言っているのか、
最初は全く分からなかった。
Yの話を聞いて思い出したのだが、
この日は三宅の大学の同期会が開催されていたのである。
確かに同期会のハガキが来ていたのだが、
研修会のために参加しないと決めていたのだ。
ところがYによると懇親会と同期会のお店が、
本当に目と鼻の先で懇親会の向かい側のビルだったのだ。
そして偶然にもYとバッタリ会ってしまったのである。
なんてことだ!
理由を話すとYはこう云って三宅に突っ込みを入れた。
「同期会に来たんじゃないのかいーっ!(怒)」
このドラマみたいな展開は何だ?