院長の「なんていうか」日誌

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ボクはスポーツカー(1952年アメリカ)

 

 昭和の頃はテレビでアニメーションの

「トムとジェリー」が毎日の様に再放送されており、

俗に『真ん中のやつ』と呼ばれる

「トムとジェリー」じゃないシリーズが存在していた。

 

先日40年ぶりに見た

「ボクはスポーツカー」という

三宅が好きな作品を紹介しよう。

 

      ◆

 

イエローキャブ夫妻に待望の子どもが生まれた。

歯(点火プラグ)が4本生えて「4気筒だ!」と喜ぶ父親。

すくすくと成長した息子だったが、

自分はスポーツカーになると言い出して両親を驚かせ、

父親は激怒する。

 

しかし息子は反対を押し切って

自分の体をスポーツカーに改造し、

猛スピードで外に飛び出すのであった。

おいかける父親だったが・・・。

 

      ◆

 

68年も前の作品だが、

親と子の対立を簡潔に示した作品だ。

もちろん作品全体にはシュールというか

ナンセンスなギャグアニメーションである。

 

 監督のテックス・エイブリーは

まさに鬼才であってアクが強いのだが、

親が子を心配する気持ちのそれは

現代にも通ずる作品になっている。

 

後半に親子は事故に遭ってしまうのだが、

小さい頃からこの父親のくだりを観るたびに

三宅は胸が締め付けられ泣いていた。

 

そうして40年経ってから

また観て泣いた。

こういう親子ものは

まったくもって弱いのだ。

 

 

お時間があればぜひ。