アフタヌーンティールームでの
デザートは必須である。
趣向を懲らした
おしゃれなデザートは
ある種の感動と尊敬の念を
三宅に抱かせる。
ミルクティーを飲んだ後に
スイーツでもと思って
注文したのが
『ストロベリー ティーカップ ケーキ』
であった。
紅茶のカップに
おしゃれにケーキが添えてある。
これはいい。
小食な三宅には
丁度良いと思ってオーダーした。
ところが、
まもなく登場したそのケーキは
紅茶のカップと言っても
成人男性用のご飯茶碗程もある
大きなティーカップであった。
それに『小ライス』ほどの
半球状のケーキが載っており
その周囲をいちごソースが
取り巻いていた。
少々驚いたが
スプーンがクッキーであり、
趣向が凝らされていて
やはり感心した。
食べてみると
甘さを押さえた
クリームケーキに
ストロベリーの香りが
彩りを添える。
「んま〜い。」
これはミルクティよりも
アッサムなどストレート・ティが
合うのではないか。
もちろんノンシュガーで。
しかし、
三宅はその大半を残して
降参せざるを得なかった。
無念である。
残念である。
女子ならペロリと
食べるのであろう。
やはりアフタヌーンティールームは
女性のための場所かと思う。
その聖域に踏み込むには
まだまだ修業が足りぬやも知れぬ。
でも、また行きます。
