院長の「なんていうか」日誌

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卒業式


今日は三宅の娘が
小学校を卒業する日であった。
卒業式には行かない。
診療を休んで参加する事も可能だが、
父親とはこういう時に
いなくてもイイと思うのだった。
三宅の父親も来なかった。



6年前の4月。
娘の初登校の日に
いっしょに学校まで歩いて行った。
ほんの15分ほどの道中、
特に何も話さずに
自動車だけ気をつけるよう
娘に話しただけだった。


校門に着き、
下駄箱までいっしょに行こうと
した三宅を娘は頑なに断った。
「じゃー、行ってくる。」
そう言って後ろを振り返らずに
1人で校門をくぐり、
校舎に入って行った娘を見送りながら
三宅は涙を押さえる事が出来なかった。


ついこの間生まれたばかりなのに・・・。




そんな娘も卒業式を迎えた。
今朝、見送る際に
何か気の利いた事を
言おうかと思ったが、
娘は中学校の制服を着て
サッと行ってしまった・・・。



やっぱり卒業式は
行かなくて良かった。
泣かずに済んだのだった。
父親は黙々と
働いていれば良いのである。



三宅の父親もそう
思っていただろう。


今日、確信するに至る。