「中年サラリーマン左江内氏」は
かの藤子不二雄先生が1978年に
男性誌で連載したマンガである。
三宅は単行本になってから
この本の存在を知り早速買って読んでいた。
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極めて平凡かつ野望もないサラリーマンが
ふとした事からスーパーマンになってしまう。
コスチュームをつけている時は、
空を飛び、機関銃にも負けない。
しかし会社の上司や彼の伴侶には
頭を下げてばかりである。
助けを呼ぶ声が聞こえてしまうサラリーマンは
たびたび会社を抜け出して
人助けに向かうのだが・・・。
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三宅がこれを読んだ時は12歳。
それから40年を過ぎて読み直してみると
全く違う内容に見える。
三宅が主人公の年齢に追いついたからである。
藤子不二雄先生が大人向けに描いた作品は
今読むと全く洒落にならないほど
辛辣な内容のものが多い。
会社での立場、家庭内の立場など
男が抱える憂鬱をペンにのせて
のびのび描いているのだ。
中年歯医者・・・。