院長の「なんていうか」日誌

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ジュリー&ジュリア (2009年 アメリカ)


ジュリー&ジュリア]は
実在の人物を題材にした映画だ。
ブログを書くに当たって
少々この映画について調べたが、
日本では全く市場に相手にされなかった。
ではアメリカはというと
これまた大した話題にはならなかった
映画だそうである。


     ◆


ジュリー・パウエルは
ニューヨークに住む普通のOLである。
ハードな職をこなしながら
著名な料理家[ジュリア・チャイルド]の
524のレシピを365日で作り
自分のブログに載せようと思いつくが、
思ったようにはいかないのだった・・・。



ジュリア・チャイルドとポール・チャイルド


映画はジュリーがレシピを作るまでと
ジュリアがそのレシピ本を書き上げるまでを
映画の中でリンクさせ、
2人の物語が同時進行する流れだ。


ジュリア役のメリル・ストリーブは
この作品でゴールデングローブ賞を取り
アカデミー賞もノミネートされた。


メリルは[ジュリア・チャイルド]を
魅力的に演じている。
劇中でジュリアの妹と話すくだりなど
本当に楽しそうで
演技とは思えないほどだ。
すごい女優だと思う。



理解ある旦那とジュリー


ジュリー役のエイミー・アダムス
現代の若いアメリカ女性を
上手く体現していて、
料理がうまくいかないからと
台所でひっくり返っていじけてしまう
シーンなど可愛くて仕方がない。


ジュリーもジュリアも
けっこう苦労する。
しかし実話だから
特別な事件もスペクタクルもない。


劇的な映画を好む方には
ものたりないかも知れないが、
とてもよく練られた脚本で、
50年も時差のある2人の
出来事をうまくかみ合わせている。
劇中に起きる
ちょっした2組の夫婦間の出来事に
三宅はハラハラして手に汗握った。



しかもラストは三宅の予想を
良い意味で裏切るものだった。
予定調和を想像していたのだが・・・。



なぜこんなイイ映画が
話題にも上らなかったか
少々不可解ではあるが、
このブログをご覧頂いている
あなただけにそっとお勧めしよう。



こういうイイ映画に会うと
大学の恩師の言葉が
三宅の脳裏に浮かぶ。



「映画は一つの人生である」