東京で起床。
実はあまり眠れなかった。
さして緊張しているつもりもなかった。
当日に審査されるのだが、
審査するのは教授クラスの歯科医師となれば
緊張してたのかも知れぬ。
開場と同時に開場入りし、
参加費等の手続きを済ませる。
三宅が発表するポスターの展示は
時間が決められているので、
それまでの間会場をウロウロするが
どうも落ち着かない。
所定の時間少し前に展示会場に向かうが、
どこにあるかわからない。
さらにウロウロしていたがラチがあかないので、
先輩をつかまえて場所を聞く。
展示会場に到着して、
自分の展示スペースを確認するが、
三宅の順番は最後から2番目であった。
ポスターを貼る作業はすぐに終わり、
しばらく自分のポスターを眺めていた。
そのうち世話になった先輩方とお話をしていたところ、
三宅のポスター前で立ち止まった人がいた。
よく見れば業界的には著名な先生である。
著名なのに三宅のポスターを見ているジャナイカ。
この上ない『ガン見』である。
しかも眉をひそめて片手で頭を抱えるポース。
ヒェェェェェ…。
(つづく)