三宅が中学生の頃、
学校の行事で登山旅行があった。
学年全員で山に登るのである。
今でも似たような機会はあるらしい。
三宅の時は2日連続で山に登った。
運動全般苦手な男なので、
全くもってブルーな旅行であった。
案の定、
三宅の足では登るのに遅れに遅れた。
今風に言うと「マジやばい」である。
ようやく頂上について遅れた自分を恥じて
ブルー&ブルーだった。
配布された弁当に入っていたシャケが
どうも女子には不人気で、
なぜか三宅に女子たちがくれるのである。
今にしたら「どうなの?」と思うところであるが、
もらったシャケを全部食べてしまった
三宅も三宅である。
ところがなぜか下山は絶好調な三宅で、
率先して降りてしまった。
友人から「三宅、その歩きで足笑わないの?」と
聞かれたが一向に平気の平左であった。
シャケのおかげか?