スウィングガール

スウィングガールズ スタンダード・エディション [DVD]

気鋭［矢口史靖］監督が制作。
2004年に公開された青春映画である。
日本アカデミー賞をはじめ、
国内の各映画賞をバタバタと獲得した。
すでに2回、地上波でテレビ放映されているので
ご覧になった方も多いだろう。
今日1日、みやけゆう歯科医院でずっと
放映していたが
大人も子供も注目していた。

東北の田舎のある高校で
補習を受けていた
女子高生13人は、
自ら起こした食中毒事件で
しぶしぶジャズバンドを
結成することになる。
挫折組も出る中、
上野樹里演じる
主人公・友子は
ジャズの面白さに目覚め
次第に周囲を巻き込んでゆく・・・。

役柄と同年代の
若き女優たちに
トランペットや
トロンボーンなどを
猛特訓させ、
特訓中から撮影開始し、
物語と同時進行で
上手くなっていくという手法を用い、
映画で行われる演奏のすべてが
彼女たち自身で行ったものである。

こう書くとどんな監督でも出来そうだが、
そう簡単に真似出来るものではない。
淡々と進行する映像の中には
出演者の生き生きとした演技と、
個性豊かなキャラクターが
丹念に物語を積み上げている。

脚本が上手く、
ラストの演奏で
役者も我々観る者も一緒に飲み込まれ、
最高潮に盛り上がって
ズバッと終わってしまう。
そんな爽快な映画は
邦画でも洋画でもなかなか
お目に掛かれない。

これまた
観ていて嬉しくなる
元気の出る凄い映画だ。

邦画がダメだと思っている人がいたら
ぜひ観て欲しい。